2019年9月26日木曜日

A PEACE OF CHIC


先週はレマメイヤー、そして今週の始めにはフランスリヨンからスカーフが入荷しました。

リヨンと言ったらスカーフの産地。エレガントで遊び心のある2種を紹介します。


「A PEACE OF CHIC」


フランスリヨンにて2012年に誕生したA PIECE OF CHIC。(ア ピースオブ チーク)
ルネサンス時代からシルクスカーフの地として栄えており、某ラグジュアリーブランドなどのスカーフなども手掛けている都市として有名です。
地元の技術や伝統または人の繋がりを大切に支える為に全ての工程をリヨン周辺にて行っており、素材は耐久性の高いシルク100%。

ブランドとしては元「Aprill-77」に在籍していた方が立ち上げたブランドで、30年代~60年代辺りのテキスタイルにインスパイアされた物が多く、クラシカルな部分に特化し過ぎずにモダン的要素を取り入れながら「アート」な感覚に仕上げます。

その意味が分かるのがコレ。



「BOLT」

1枚目。フランスのモーターサイクル車とのダブルネームで作った大判タイプ。
そう、見ての通り「稲妻」をモチーフにしたポップでヒップな一枚。


Price:¥27,000+TAX
Size:90×90
Qua:Silk 100%

サイズはなかなか大きい90×90。柄としてはコンテンポラリーで斬新さがあるものの
モチーフは恐らく1920年代~30年代あたりなんだそうです。


真ん中には「ニワトリ」的なマークがあります。これは何を意味するのか僕はまだ
分からないのですがきっと何かのシンボルなのかなと。

ともかく、この柄に感じるインパクトは絶大。柄の特徴を上手く使ってコーディネートに
臨みたい所です。


綺麗に折りたたみ、レマメイヤーの首元にイン。遊び心に突出しすぎずエレガントに落ち着くから不思議。


そのサイズ感だからできる優雅な膨らみができます。


柄を出してバランスをとってみるのもあり。

「BAUHAUS」

アールデコで綺麗な色味のバウハウスはドイツ中部の町「ワイマール共和国」ある美術学校の呼び名。美術に精通されている方なら割とご存知の方も多いのではないでしょうか。


Price:¥18,000+TAX
Size:70×70
¥Qua:Silk 100%


1919年から1933年の14年間そこでは工芸、写真、デザイン、建築など総合的な教育をしており、近年のモダンデザインの基礎を作り上げ、後世に影響を及ぼしていきます。



そしてこの作品もそう。幾何学的なテキスタイルに彩りのある様々な色。

それは先程までの「Bolt」とは違う世界観があります。


70×70になりやや小ぶりになったスカーフには小物としてロンサムのスカーフリンクが
良く合います。


こんな感じにブルゾンいかがでしょうか。独特な世界観のあるスカーフ、一歩自分の
殻を抜け出した気分になります。


それともう一つ。


完売していたグリーンデニムの追加が揃いました。
サイズはS、M、L、XL。4サイズ展開です。グリーンデニム買い逃した方、今がチャンスです。

嵐田


HAVERSACK

渋谷区代官山町14−5

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2019年9月19日木曜日

FANNI LEMMERMAYER


今季の春に受注会を行った「FANNI LEMMERMAYER」(ファンニ レマメイヤー)
から個人オーダー分とお店の入荷分が入荷してきましたのでご紹介。

楽しみにしていた方も多いかと思います。


レマメイヤーに関しては服好きな皆様には説明不要と存じますが、一応おさらい。

生まれはオーストリアウィーン。同国王室にも献上しているニットウエアレーベルです。

Links and Linksと言われる特殊なパール編みで、横に編組織が連なっている編地で
1段ごとに表目と裏目が交互に編まれる編地。それでもって夏以外の
3シーズンに適応できる素材なのです。

という事でその使い用途の広さもそうなのですが、何よりもレマメイヤーにしか出せない
その「色」の世界観に魅了される方も多いはず。そう、このメーカーでないと出せない染色なのです。

1着8万~12万くらいのニットですが、その対価の先にある「一生物」
と呼ぶに相応しい名品は世代を超えて服好きの心を掴み、たとえ虫に食われようと
着続ける事で「服の進化」すなわち「味」を楽しんで頂けます。

実際にこのニットメーカー、実際オーストリア人が着てるのか?と疑問に
思う謎なブランドでもあるのですが、そんな奇妙さがまた魅了される一因でもあります。

ではお店に入荷してきた2タイプをまず紹介していきます。


Price:¥108、000+TAX
Size:4,5(M,L相当)
Qua:Alpaca 100%

まず1つ目。

レマメイヤーでは珍しいダイア柄のインターシャ。縦縞が特徴の物が多い中で
ネイティブタッチな模様が特徴。


(BLACK×GRAY)

Price:82,000+TAX
Size:4,5(M,L相当)
Qua:Alpaca 100&%

2つ目。レマメイヤーではベーシックな、それこそ縦縞の
モノトーン柄。とは言えこのチョイスもなかなか希少でして、レマメイヤーと言えば
「ザ・12色グラデーション」が代表作。



こちら。今回のオーダーが割りと「シック」に徹したかとご理解頂けたかと思います。


まずはフロント。アメリカン先住民的なダイア柄。特にこの文化に対して造詣が深い訳でもないので元来何を示す物かはちょっと説明できないのですが、オーストリア=エレガントを勝手にイメージしている自分なのでモチーフとしてはヨーロッパから見るアメリカ的な感じ。


対して昨今から続く「モノトーン」に追随してオーダーした「黒×グレー×白」
まるでピカソの名画「ゲルニカ」の様な配色。


後身はグレー1色のダイア柄。


後姿も抜かりなくストライプ柄。


釦にはシェルを使用。



オーダー時には配色も選択できるリブ部分。今回は統一感を
出すために同色をチョイス。


こちらもスモーキーなグレーで統一感をプラス。


レマメイヤーは正直コーディネートも一筋縄では行きませんが、その挑戦心を持って挑むのがこのニットの醍醐味。

既に持っている人、または挑戦がしたこと無い人も今回の2品は刺激的かと
思います。

では、続いてお客様のパーソナルオーダー2品もご紹介します。


(H氏 オーダー品)

ネイビーを基本色とし隙間に入る爽やかな白とグレーが氏ならではの定番カーディガンタイプ。

今まで買って頂いたアイテムとも相性が抜群に良さそうな配色で、落ち着きのある
洗練された逸品です。


つづいて。


(Y氏オーダー品)

ファッションインテリジェンスの高いY氏のオーダーはあえてのベスト。
そしてそれこそレマメイヤーらしい配色のマルチカラー。

様々な服を所持し、着て来た事のある氏ならではのオーダー品です。


マルチカラーの持つ力強さと名品の威力。


そんな素敵なオーダーをして下さった玄人の2名。どんな着こなしを披露して頂けるかとても楽しみです。


またレマメイヤーのオーダー会できたらいいですね。

今回オーダーできなかった方も是非お店に入荷してきた2種類を見にいらして
下さい。

あーだこーだ言いながら一緒にレマメイヤーのスタイルング語りましょう。



嵐田


HAVERSACK

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2019年9月11日水曜日

Down Vest


ありそうでなかった先鋭的なロングベストが入荷しました。


このベスト実は当初はレディース企画。

昨年の展示会当時、このボリューム感とやや大きめのサイジングがメンズでも着れるんじゃないか?との事で今シーズンメンズ分も投入。


こちらが実際のレディースでのサイズ感、一見モデルさんの身長が高いのでわからないのですが
なかなかなボリューム感があります。

色はブラックとカーキ2色で展開しました。


(KHAKI)





(BLACK)


Price:¥78,000+TAX
Size:0,1
Qua:Polyester 100%
中綿:Down 90%
Feather 10%




ポリエステル100%高密度なタフタ。中綿にダウンとフェザーをパンパンに入れ
完璧な防寒性とウォーム感を出しました。(袖はないですが。。)

ミリタリー感のある深めなカーキ、都会的なブラックの2種類。光沢のある生地感には高級感を
感じます。



着丈はサイズ1で90cmくらいあり、足元膝近くまで温かさを確保できます。


特徴的なのはやはりこの衿のボア。ウールアルパカの混紡でなかなかのボリューミー感。


付属されたドローコードでぐるっと首周りを固定。 


衿を立てるとこの様に首周りを覆い、更に防寒性を生み出します。


前身頃にはオリジナルの刻印スナップ釦、そしてジップには名門「WALDES」のジッパーを採用。
開閉もかなりスムーズでとても機能的です。


それでもって前提が「レディーズ服」と考えると多分他にはないであろうこのディテール。


40’Sミリタリーで山岳部部隊で用いられていたと言うショルダーが後身頃内側に。


背中に担ぐとこんな風になります。ミリタリーの機能美が含まれたダウンベストなかなか
ロマンの詰まった1着ですね。


ウィンドーもウォーム感をプラス。

今季のHAVERSACKのテーマである「スポーツ」。

ダウンベストがマッチします。




嵐田


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2019年9月3日火曜日

HSB-023 ~MacCoat~


9月に入りました。連日秋冬のコート類が続々入荷しています。

まずはこちら。


(バルカラーコート)

1930年代に見られるゆったりとしたルーズフィットのドレープ型コートから着想した普遍的な
ステンカラーコート(バルカラー)。

そこはかとなく魅入ってしまうシンプルさと、それに裏付けされるヴィンテージディテールが非常に魅力的な逸品。


(Beige) 


(Black)


Price:¥63,000+TAX
Size:0,1,2,3
Qua:Cotton 100%

※ユニセックスの商品です。




前振りで分量のあるラグランスリーブ。立体的なカッティングでと深めのサイドベンツ、ゆとりのあるシルエットは生地の用尺をふんだんに使用。全体にドレープ感を出しエレガントに。

流行りに左右されず、飽きずにずっと持って置きたくなる様な1着に仕上がりました。


幾分長さのある衿は立てると首周りが筒状になり、風よけの役割も果たします。


カフはオリジナリティーのある曲線的なカッティング。




ポケットはフレームドパチポケット。そしてこのポケットがなんとアクセスできる貫通ポケット仕様に
なっています。


フラップを開けると中はこんな感じに。ポケットの中に更にフラップが。


そこの扉を開けると。


(内側から)

内側にアクセスができる様になります。ボタンを閉めたコートの内側にアクセスしたい時、このディテールがどれだけ役に立つことか。。。


ウエストベルトが付き分量のある生地に絞りをかけてシルエットに変化を加えてくれます。


長さもあるので、こんな感じに束ねる事も可能。


後身も絞りがかかる事でギャザー(シワ)がきれいに出ます。


内側には半裏仕様のライニングを入れており。


今ではあまり見ることがない、クラシカルなアジャスター入り。でしかもスナップボタン。


ライニングにはパッチワーク調のリネンウールを使用。袖には滑りの良いキュプラを
入れてます。


一見布帛に見える生地には高密度なジャージー素材を使用。とても着心地がよく仕上がっており。


 ボタンは色違いで生地に合わせた物を使用。水牛の角を使った天然物です。

他、下はすべて比翼仕立てのボタンになります。


2つルックで使用しました。


かなりいい出来です。



嵐田


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